休職・退職を決めた後も、しばらくの間つきまとっていたのが「逃げてしまった」という罪悪感でした。今回は、その気持ちとどう向き合ってきたかを振り返ってみます。
「逃げ」という言葉が持つ重さ
体調を崩して休職・退職を選んだ直後、頭の中で何度も繰り返していたのが「これは逃げなのではないか」という自問でした。学生時代から「辛くても頑張り続けることが正しい」という価値観の中で育ってきたこともあり、途中で仕事から離れるという選択が、自分の中でうまく肯定できなかったのです。
周りは誰も責めていないのに、自分で自分を「逃げた人間」だと決めつけて追い詰めていたように思います。休職中、体を休めているはずなのに、心はずっとこの罪悪感と戦っていました。
考え方が変わったきっかけ
転機になったのは、主治医との何気ない会話でした。「頑張り続けて壊れてしまうことと、途中で立ち止まって回復することと、どちらが本当に自分の人生にとって良いことだと思いますか」と聞かれた時、初めて「逃げる」という行為を、自分を守るための選択として捉え直すことができました。
また、同じように休職や退職を経験した人のブログやSNSの投稿を読む中で、「逃げた」と言いながらも、その後の人生をちゃんと歩んでいる人がたくさんいることを知ったのも大きかったです。逃げることは、その場しのぎの弱さではなく、次に進むための一つの手段なのだと、少しずつ実感できるようになりました。
罪悪感は、消すものではなく付き合うもの
正直に言うと、罪悪感が完全に消えたわけではありません。今でもふとした瞬間に「あの時、もう少し頑張れたのではないか」と思うことはあります。ただ、その感情に振り回されるのではなく、「そう感じることもある。でも、あの選択は間違っていなかった」と、少し距離を置いて眺められるようになったのが、大きな変化だと思います。
今、同じ罪悪感を抱えている人へ
もし今、休職や退職について「逃げてしまった」という罪悪感を抱えている方がいたら、その感情自体を否定する必要はないと思います。ただ、「逃げる」という選択ができたこと自体が、実は自分を大切にできた証でもあります。頑張り続けて心や体を壊してしまう前に立ち止まれたことは、決して弱さではなく、自分を守る力だったのだと、今は思っています。
休職中の罪悪感との向き合い方は休職中の過ごし方|罪悪感との向き合い方と回復段階ごとのコツで、周囲が「辞める人」をどう見ているかは上司や同僚から見た「辞める人」への本音|罪悪感を手放すためにでも取り上げています。


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